コエンザイムQ10の研究結果

コエンザイムQ10の歴史

最近は、サプリメントとしてのコエンザイムQ10だけでなく、化粧品にもコエンザイムQ10商品が多く見かけられるようになりました。
コエンザイムには、実はQ1~Q12まであるのです。
このうちヒトに有効なのがコエンザイムQ10であり、学名はユビキタスやユビキノンと記載されることもあります。
コエンザイムQ10とはキノンにイソプレンという炭素5個からなる単位が10個つながった状態であることがわかっています。
その有用性は、抗酸化物質であり、ヒトの体内でも作られるコエンザイムQ10は、酸化還元を行うシステムの「補酵素」であるといわれています。
その有用性や安全性、歴史について調べてみました。

コエンザイムQ10の歴史・発見から世界中に広がるまで


1950年代はじめ ユビキノンが発見されます。

1957年、ウシの心筋ミトコンドリアからコエンザイムQ10の単離に成功、コエンザイムQ10とユビキノンが同一物質であると判明し、翌年にはコエンザイムQ10の化学構造が決定され、米国のフォーカス博士による本格的コエンザイムQ10の研究がはじまります。
その後フォーカス博士の研究により、心臓病患者にコエンザイムQ10が足りないことや、コエンザイムQ10が優れた抗酸化作用を持っていることがわかります。

1974年に世界に先駆け日本の日清製粉の医薬部門が、医薬品原料としてのコエンザイムQ10の供給をはじめました。
その翌年、英国のミッチェルが「コエンザイムQ10とエネルギー伝達の研究」でノーベル賞を受賞します。

1997年に「International CoQ10 Association」が設立され、コエンザイムQ10の有用性や安全性に対する助成を行い、コエンザイムQ10はうっ血性心不全の治療薬や、医薬品、健康食品として世界各国で利用されるようになったのです。

二種類あるコエンザイムQ10

コエンザイムQ10には「包接体」と「還元型」の二種類があります。
包接体は酸化型Q10であり、体内で酵素によって変換されて還元型になります。

加齢やストレスにより、酸化型から還元型へ変換する「還元力」が低くなり、有用性が発揮できない場合も多く、高齢者やストレスの多い方は、最初から「還元型」のコエンザイムQ10を飲むほうが有用性は高いようです。

コエンザイムQ10をめぐる批判とそれに対する反論

日本コエンザイムQ10教会のホームページに、批判報道に対する反論が記載されています。
2005年に東京新聞が、「コエンザイムQ10の過剰摂取は有害の恐れがある」と報道されたことに対する反論です。

報道では「コエンザイムQ10は活性酸素と結びついて自身が酸化物質になる」と書かれているのですが、コエンザイムQ10には、還元型と酸化型があり、体内では抗酸化力を持つ「還元体」として存在しています。
その還元体は、活性酸素を消去する過程で酸化型に変わります。
しかし「酸化型」には、何かを酸化する力はないのです。
また報道ではコエンザイムQ10由来の酸化物質が脂に溶けずに蓄積すると書かれていますが、そのような「酸化物質」は存在しないのです。
と反論されています。

現在のところ「米国心臓病教会」が心臓病リスクを低減するものとしてコエンザイムQ10を推奨していないということはあります。
批判ではなく推奨していないとは曖昧な表現ですね。
1974年以来長期にわたりコエンザイムQ10は用いられてきましたが、重篤な副作用の報告は一件もありません。
パーキンソン病患者に一日1200mgを16カ月服用しても副作用は見られなかったとあります。

一般的なコエンザイムQ10の摂取量は一日100mgから300mgです。
過剰摂取するまで飲むことはないと思いますが、適量を守って正しい飲み方を心がけましょう。

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